スターバックスで毎日どれだけのフードロスがあるか知っていますか?

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たいやき

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【世界史×旅×世界遺産】ナレッジパッカー。アラビア語スピーカー。「歴史を知る」必要性を問いかける旅をしています。

こんにちは!たいやき(@taiyaki_tabi96)です。

 

日本の食品廃棄量は世界トップクラスと言われるなか、ようやく関心が高まってきた「フードロス」問題。

 

ぼくたちが普段の生活をする中で、フードロスの問題を実感する機会はあまりないかもしれませんが、

飲食店バイトをしていた人は毎日のように「食品廃棄」の現場を見てきたことでしょう。

 

「食品の廃棄量がどんどん増えている」

 

これはどこの飲食店にも共通する課題なのです。

 

それは大学生人気ナンバーワンバイトといわれる、スターバックスも例外ではありません。

 

そこでこれから、スタバの現役バリスタでもあるぼくの視点で、スタバがどれだけのフードロスを抱えているのか見ていきます。

 

 

1 毎日たくさんの食品が捨てられている

Photo by Pixabay

 

スターバックスでは閉店すると「オールダウン」という店締め作業が始まり、そこで一番最初にやるのが、「マークアウト(食品廃棄)」です。

 

まだ食べられるスコーンやフィローネ、サンドイッチやチーズケーキにビスケットなど、やたら高い”あの”スターバックスのフードメニューがことごとくゴミ箱に捨てられます。

 

うちの店舗は小規模なので、もともと陳列されているフードメニューの数は少ないですが、少ないなりにどういうメニューが廃棄されているのか、簡単にご紹介します。

 

Photo by Pixabay

以下にまとめたフードは、毎日のように廃棄されている「レギュラーメンバー」です。

フードメニュー廃棄数(月平均)
・チョコレートスコーン(10個)
・アーモンドバニラスコーン(8個)
・ブルーベリースコーン(8個)
・シュガードーナツ(3個)
・アメリカンワッフル(5個)
・チョコレートワッフル(7個)
・ロールパイカスタードクリーム(3個)

 

かなり具体的な個数をカウントしてみました。

リストの上に書いたメニューほど納品数が多いです。

 

陳列されている常温フードメニューは、その日の夜に全て廃棄されてます。

フィローネやサンドイッチなどの冷蔵メニューに限り、翌日まで繰り越すことができますが、それでも廃棄される量は少なくありません。

 

コンビニやスーパー、レストランと比べたら、大した量じゃないと思うかもしれませんが、店舗規模や取り扱っているメニュー数を考えると、むしろだいぶ多いフードロスです。

 

ビバレッジ廃棄量(月平均)
・パッションティー(2リットル)
・プラックティー(2リットル)
・ドリップコーヒー(3リットル)
・ドリップアイスコーヒー(1,5リットル)

 

ドリップコーヒー3リットルといえばトールサイズ(350ml)6杯分!

価格にすれば1杯345円、8杯で2,760円です。

パッションティーならトールサイズで1杯356円、6杯で2,136円。

 

ぼくたち消費者からすれば、スタバのドリンクは決して安いものではありません。

それが毎日閉店とともに下水へと流されているのです…。

 

 

2 大量廃棄の要因は「売れ残り」だけではない

 

Photo by Pixabay

 

食品廃棄の主な要因は「売れ残り」や「食べ残し」によるものですが、

スタバの場合はそれ以外にも、「新人研修」や「プロモ作成」によってフードロスが発生しているのです。

 

 

 

新人研修(モジュール)

 

新人スタッフ研修が特に手厚いことで有名なスタバでは、新人さんのためにみっちりスケジュールを取って、一から丁寧に指導をしてくれます。

研修の中ではスタバで提供しているビバレッジのほとんどを実際に作って練習をするのですが、

新人さんであればレシピをまちがえるなどして、ミスをするのはよくあるものです。

 

そうしたミスした試作品は当然マークアウト(廃棄)されることになります。

 

でもこの分のマークアウトはしょうがない部分もありますね。

 

新人さんに

「マークアウト出さないためにも、絶対失敗するなよ!」

なんて言えません。

そんなの言っている店舗があったら告発していいと思う笑

 

 

プロモ作成

 

プロモというのは、期間限定で販売されるプロモーションビバレッジのことで、スタバのバリスタは全員、 プロモの販売が始まる前に必ず1回は試作して練習をします 

 

例えば今(2018年5月10日現在)だったら、

「エスプレッソ アフォガート フラペチーノ」

「コールドブリュー アップル シトラス」

「ストロベリー ベリーマッチ フラペチーノ」(名前をコールするのがちょっと恥ずかしい笑)

の3点ですね。

 

 

ただしレシピを間違えたりすると作り直さなければならないので、その分のマークアウトが重なってくると、けっこうバカになりません。

 

スタバは全国にものすごい数の店舗があるので、それぞれの店舗でマークアウトがどんどん出ると、結果的にすさまじい量のフードロスが発生していることになります。

というより、そもそもスタバは世界中にチェーンがあるので、それを考えたら一体どれほどのフードロスになっているのか…。

フードロスは世界キビで取り組まなければいけない問題です。

一人ひとりが少しでもフードロスに対する「正しい認識」を持ち、無駄をなくそうと意識をするだけでもいいんです。

それだけでも全然ちがいます。

 

 

 

 

 

 

3 「One More Coffee」はフードロス対策の一環

 

スタバが他のコーヒーチェーン店よりも人気の理由の一つが「One More Coffee」にあります。

「One More Coffee」

 

これはお客様へのサービスでもありますが、それ以外にも「コーヒーの廃棄量を減らす」という狙いもあるのです。

 

というのも ドリップコーヒーはもっとも廃棄量が多いメニュー だから。

 

ドリップコーヒーは営業中に切らさないように、30分おきにコーヒー豆を挽いて、ずっと抽出し続けます。

そして30分以上たつと品質悪化するので、どれだけ残っていようとも30分経つたびに廃棄されています。

 

なので廃棄するよりは「One More Coffee」というカタチで、低価格でもいいから販売することでコーヒーが無駄になるのを防いでいるのです。

 

One More Coffeeのメリット
【お客さん側】
低コストで2杯目のコーヒーをおかわりできる【スタバ側】
フードロス削減になる

 

なかなかにうまいシステムです。

 

 

 

 

「One More Coffee」のように、フードロス削減のための対策を取っている業界もありますが、まだまだ十分でないのが現状です。

世界規模の問題になっているにもかかわらず、日常生活の中では「見えにくい問題」となっているのが厄介なところです。

 

なので今回、あえてスターバックスを例に挙げたのは、

スタバという華々しい?ブランドの裏には、他の飲食店業界同様の「フードロス」問題に直面している現実があり、それはバイトしている身でもはっきりわかるレベルにまで深刻化していることを知ってもらいたかったからです。

 

 

フードロス問題に一人ひとりがどう向き合うか、それを考えていくための「意識づけ」から広めていきたいものです!

 

「世界の食料ロスと食料廃棄」について2011年にドイツで行われた国際会議のレポートがあるので、フードロスの概要を知りたい方はぜひ目を通してください。

【JAICAF資料】http://www.jaicaf.or.jp/fao/publication/shoseki_2011_1.pdf

 

 

 

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