【観光ビザ発給へ】サウジアラビア観光の注意点

こんにちは!たいやき(@taiyaki_tabi96)です。

 

現在来日中のスルタン王子(観光国家遺産庁長官)が、年度内に日本人への観光ビザ発給を開始する方針を示唆したことが話題となっています。

アラビア語を勉強してきたぼくにとって、サウジアラビアは絶対に行きたいと思っていた国なので、これ以上ない朗報。

 

しかし サウジアラビアは世界のどの国とも異なる、特殊な国。 

今回の観光ビザ発給は、ぼくたちにとってもサウジアラビアにとっても、良いことばかりとは限らないのです。

おそらく今年中にはサウジ観光が解禁されますが、来たるその日に向けて、今の内に「サウジアラビアを観光する」ことがどういうことを意味するのか、考えていきましょう!

 

 

1 カアバ神殿へは行けない

Photo by Pixabay

 

サウジアラビアといえばこの場所。

だれもが教科書で一度は見たことのある、カアバ神殿。

メッカというのは街の名前であり、この黒いボックスの名前ではありません。

なので正確には 「メッカの街にあるカアバ神殿」 です。

 

でも残念ながら、サウジアラビアへ行くことができても、カアバ神殿に行くことはできません。

カアバ神殿はイスラム教徒最大の聖地であり、非イスラム教徒の一切の立ち入りが禁止されています。

 

Photo by Pixabay

サウジアラビアは世界で最も厳格なイスラム教国家であり、界で唯一コーランを憲法にしている国」なので、教義の遵守に対しては大変厳しいです。

エルサレムにある「岩のドーム」の内部に非イスラム教徒が入れないのと同様に、カアバ神殿への立ち入りは、観光ビザが解禁されたあとも難しいと思われます。

 

 

2 娯楽施設はかなり少ない

サウジアラビア出身の職員や先生たち、サウジ在住経験のある人たちから聞いた話ですが、

サウジアラビアはとにかく娯楽施設が少なく、 映画館は国内に1つしかない ほどだそうです。

 

それ以外にもテーマパークや水族館、ライブ会場に動物園などの娯楽施設はほとんどありません。

そのためサウジの人は映画を見るためだけに、となりのカタールやオマーン、UAEに行くんだとか。

 

 

 

「国内に娯楽がないがために、国民が周辺の国々でお金を使うようになっている」

 

このことに危機感を持ち始めたサウジアラビア政府は、現在積極的に娯楽施設を作っています。

 

オイルマネーに頼れなくなり、外国人観光客を取り入れようとしているサウジアラビアにとって、国内娯楽を増やすことは極めて重要なことなのです。

 

でもビザ発給が解禁されるころでは、まだ娯楽施設は多くはないと思います。

外国人観光客も楽しめるエンターテイメント事業がサウジアラビアに根付くまでには、もう少し時間が必要でしょう。

 

 

3 サウジアラビア国内での観光客の服装

外国人であってもサウジアラビア国内では、現地のルールに従い尊重することが求められ、外国人であっても女性は必ず外出時にヒジャーブを身につけなければいけません

例外はありません。

 

Photo By PXhere

これは男女ともにイスラム教徒の人たちの服装なので、外国人も全く同じ服装にしないといけないわけではなく、

男性であればジーンズやパーカーなどの普段着でも大丈夫ですが、それでも短パンはNGです。

そもそもアラブ圏の男性はほとんど短パンをはきません。

 

現地の風習や文化を尊重しましょう。

 

まさに「郷に入っては郷に従え」。

 

女性の場合は、ヒジャーブをしないで外出してしまうと、 風紀を取り締まる宗教警察 によって、最悪の場合罰則を与えられるので気を付けてください。

 

Photo by Pxhere

ちなみにイスラム教徒の女性の中には、全身をベールで覆い、目の部分だけわずかに開けている人たちがいます。

この服装はより原理的で教義を厳格に守っている人に多いのですが、外国人であればここまでする必要はありません。

あくまで髪の毛を隠せれば大丈夫。

 

 

Photo by Pxhere

その一方でイランやアフガニスタンなどの女性たちは、もう少しカジュアルな恰好をしています。

本当は完全に髪の毛を隠さないといけないのですが、宗教警察のいないところでは、案外こうやってカジュアルにしてファッションを楽しんでいます。

 

 

4 観光立国までの道のりは長い

サウジアラビアは世界で唯一「コーランを憲法にしている国」です。

 

「コーラン」は神が定めた決まり事であり、それを人間が加筆・変更するのは恐れ多く、してはいけないという考え方があるため、「コーラン」の内容は1000年以上経った今でも一切変わっていません。

 

そうした背景から、「コーラン」が憲法として扱われているため、サウジアラビアはとにかく教義に厳しいのです。

 

 

だからこそこれから先、観光立国を目指すサウジアラビアにとって、「ムスリムと非ムスリムの共存」は重要なタームになりつつあります。

 

これまでは外交関係者や取材関係者など、サウジアラビアへ入国できる人はごく一部に限られていたので、非ムスリムである外国人が入国しても、イスラム教国家としての体制が崩れることはありませんでした。

しかし観光ビザ発給により、厳しい審査を通らずにだれでも入国できるようになると、外国人観光客の増加によるイスラム教世界の慣習の崩れが、最も心配されることなのです。

 

リヤドやジッダなどの都市部の人たちであれば、外国人と接する機会もありますが、生まれてこの方外国人と接したことのないサウジアラビア人は大勢います。

そういう人たちにとっては、外国人観光客が増えることを、不安に思っている人たちもいます。

 

 

 「外国人の増加によって、自分たちがこれまで守ってきた風習や文化が傷つけられてしまうかもしれない。」 

 

この問題は、サウジアラビアと同じく観光立国を目指している日本にとっても同様の課題であり、決して他人事ではありません。

 

ビザ発給が解禁されれば、多くの日本人がサウジアラビアに観光に行くようになるでしょう。

もしそのときに現地で好き放題はしゃいで、現地の人たちからのひんしゅくを買ったら、再びビザ発給が停止されることだってあり得ます。

 

今回日本人に対してビザ発給を解禁する理由について、来日中のスルタン王子はこうコメントしています。

スルタン王子は、日本人について「礼儀正しく、受け入れなければサウジが損をする」と述べた。

引用:https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051001407&g=eco

日本人がこれまで培ってきた「信用」が、一つの実を結んだといえます。

これまで以上にサウジアラビアと日本の交友関係が深まることをいっそう期待したいものです。

 

 

だからこそ、ビザ解禁と同時にサウジへ行くという人は、くれぐれも粗相のないように、しっかりサウジアラビアの文化や風習を知ったうえで行ってください!

 

もうサウジへの道は開かれています。

 

 

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