【キリング・フィールド】安置された無数の人骨がカンボジア大虐殺の歴史を語りかける

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こんにちは、たいやき(@taiyaki_tabi96)です。

 

日本人バックパッカーに大人気なカンボジアには、世界文化遺産の代表格ともいえる「アンコールワット」があり、それを目当てに来る外国人は年々増えています。

 

 

しかしそんなカンボジアには、世界中を震撼させた凄惨極まりない暗黒の時代があったということをご存知でしょうか。

 

 

それは今から約40年前、ポル=ポトという一人の独裁者の登場によって、200万人をはるかに超えるカンボジア国民が大虐殺されるという悪夢の時代だったのです。

 

ポル=ポトによる大虐殺の実態

・200万人以上の国民が虐殺された

・知識人(医者・教師・学者など)は徹底的に殺害された

・メガネをかけているだけで知識人とみなされて処刑

・海外に行っている留学生を国に呼び戻して処刑

・すべてを原始時代に戻そうとしていた

・米が通貨として使われるようになる

 

 ポル=ポトほど自国民を虐殺した人物は歴史上他にいない と言われるほどに、その実態は凄惨極まりないものでした。

 

 

処刑された人々
知識人(医者・教師・学者)
⇒政権を脅かす存在となり得るから

文字の読み書きができる者
⇒文字の読み書きなど必要ないとしていたから

海外経験のある者
⇒海外で得た知識を持っているから

有名人・歌手・芸能人など
⇒政権を脅かす影響力を持っているから

僧侶
⇒宗教の存在の否定 

美男美女
⇒これは全く意味が不明

政権批判をした者
⇒政治犯として処刑

にわかには信じられないですが、ポル=ポトはこれらの人たちを徹底的に処刑していきました。

医者も学校の先生も文字の読み書きができる人も、みんな一斉に処刑されたら、国として終わりですが、ポル=ポトの意図は別にあったのです。

 

すなわちポル=ポトは、こうした知識人や有名人などを根絶やしにすることで、カンボジアを原始世界に戻そうとしていたのです。

 

「資本主義の世界から隔絶し、カンボジアを原始的世界に戻す」

そのためには 近代社会の中で培われた知識や文化は一切必要ない 、だからそうした知識を持つ者は徹底的に根絶やしにするという、極端な原始主義をポル=ポトは志向しました。

 

その結果奪われた命は200万を越え、無念の死をとげた人々の魂が眠っている場所こそ、「キリング・フィールド」と呼ばれるところなのです。

 

カンボジア国内に300か所以上ある「キリング・フィールド」の中でも、今回はシェムリアップの「キリング・フィールド」にフォーカスして、どんな場所なのか紹介していきます。

 

「キリング・フィールド」は虐殺された人々の鎮魂の意味も兼ねた寺院となっています。

そのため敷地内には仏僧がいて、早朝には寺院周辺で托鉢している場面が見られます。

 

 

【人骨と遺品の安置されている慰霊塔】

左側に写っているのは、喜捨用のボックスですね。

心づけとして、いくらか入れても良いでしょう。

 

当時いかに凄惨な事態となっていたかが一目で分かります。

よく見ると頭蓋骨にも大小さまざまあり、色んな世代や職種の人々が虐殺されていたことが見て取れます。

 

見ていてこんなに気が重くなるものもなかなかありません。

ポル=ポト時代のカンボジアの歴史を学んだ上で、実際に現場を目の当たりにしたことで、 過去の時間の流れが一気に自分に向かって押し流れてくる ような、そんな感覚すら覚えました。

 

敷地内にはカンボジア大虐殺時代の歴史が、ボード掲示されています。

英語とクメール語で書かれているので、がんばって英語で読んでみましょう。

 

ぼくも英語は得意な方ではありませんが、「現地ではその歴史がどう語られているのか」を知りたくて、自分なりに読み込みました。

 

「キリング・フィールド」の青年僧。

2人は兄弟のようです。

地元の若者たちは、自分たちが生まれる前に起きた「歴史」について、どう思っているのでしょう。

 

はじめはこの二人に色々尋ねてみようとも思いましたが、いざ凄惨な歴史の現場にいると思うと、なかなか気の進むことではなく、結局なにもできませんでした。

 

 

 

 

「キリング・フィールド」はカンボジア最大の悲劇を今に伝える貴重な「遺産」です。

アンコールワットやプレアビヒア寺院などの観光名所を楽しむのはもちろん良いことですが、自分の訪ねる国の歴史くらいは最低限の知識として学んでおいて損はありません。

むしろ歴史を学ばずに現地へ行ってしまうことこそ、大損してしまいます。

 

ただ楽しむだけでなく、しっかり 「学び」も意識した旅 をする人が、今後増えていくことを願っています。

 

 

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