【世界遺産検定の勉強法】登録基準の覚え方のコツ

こんにちは、タイキ(@taiyaki_tabi96)です。

 

現在、世界遺産アカデミー認定講師になるために勉強をしている自分は、世界遺産や世界史がオタクレベルで大好きです。

そこで今回は世界遺産検定全般で出題される「登録基準」の理解の仕方、覚え方についてお話します。

 

勉強法のやりやすさ等は当然ながら、人それぞれちがいますが、

 

どう勉強したらいいのか見当がつかない

合格者の勉強法を知りたい

 

という方はぜひ参考にしてください!

 

登録基準の覚え方

世界遺産検定の勉強をするうえで欠かせないのが登録基準ですが、これを覚えるのに苦労しているという人は多いのではないでしょうか?

 

覚えるコツは

「自分の言葉でかみ砕いて考える」

ことです。

どういうことか、具体例を出します。

たとえば 登録基準Ⅰは「人類の創造的資質を示す傑作」 と定義されていますが、正直ピンとこない…。

このフレーズをそのまま丸暗記しても、なかなか覚えることはできないし、なにより「理解」することができません。

 

そこでこの堅っ苦しいフレーズを、ぼくはこうしてみました。

「だれもが見たら思わず『おお~』と感動するような遺産」

 

ピラミッド(エジプト)

マチュピチュ(ペルー)

シドニーのオペラハウス(オーストラリア)

ケルン大聖堂(ドイツ)

姫路城(日本)

ベルサイユ宮殿(フランス)

 

…などなど、「ザ、世界遺産」という有名なものや一大観光名所になっている物件のほとんどが、「登録基準Ⅰ」を満たしています。

「だれもが見たら『おお~』と感動するのが、登録基準Ⅰ」、

分かりやすくなりましたね!

 

この要領で他の登録基準についても考えていきましょう!

 

登録基準Ⅱ

文化交流を証明する遺産

これは読んで字のごとく、異文化交流の歴史を示すものという意味なので、分かりやすいですね。

でももっと分かりやすくしちゃいましょう!

 

「異なる文化同士が出会ったことで生まれた遺産」

 

例えば「ポトシの市街」(ボリビア:1987年登録)には、メスティソ様式の施設がいくつも残っていますが、

 「メスティソ様式」というのは、スペインバロック様式と先住民文化が融合して生まれた ものなのです。

 

異なる二つの文化が出会わなければ、「メスティソ様式」という文化は生まれなかった。

そんな文化交流によって生まれた、 新たな文化の起源や歴史をうかがい知ることができる からこそ、「ポトシの市街」は世界文化遺産に登録されたのです。

 

 

登録基準Ⅲ

文明や時代の証拠を示す遺産

なんとなく「歴史的価値の高い遺産」というイメージがありますが、でもそれだけだと他の登録基準と大して変わらない気もしますね。

じゃあどうしましょう、こうしましょう!

 

「先人たちが築いた文明や痕跡を今に伝える遺産」

 

今はもうないけれど、かつて存在した文明や国の様子や面影を今に伝える遺産が、「登録基準Ⅲ」として評価されます。

ぼくたちはこれまで学生時代に歴史の授業を受けてきましたが、その歴史はどうして今現在分かっているのか。

それは「登録基準Ⅲ」で認められるような、貴重な遺産がその過去を現在の世に伝えているからなのです。

 

 

登録基準Ⅳ

建築技術や科学技術の発展を証明する遺産

建築技術ということは、すごい装飾が施された建物なら何でも世界遺産になるのか、というとそれは違います。

「登録基準Ⅳ」については建築技術というよりも、以下の考え方で覚えた方が分かりやすいです!

 

「その時代を動かすような事柄があったことを示す遺産」

 

「マサダ国立公園」(イスラエル)

「パリのセーヌ河岸」(フランス)

「古都京都の文化財」(日本)

 

これらに共通するのは、各地域における一時代を築き上げた”きっかけ”や”過程”をうかがい知ることができる遺産であるということです。

「古都京都の文化財」は平安時代という、貴族中心のまったく新しい時代を迎えたことを、今に伝える遺産です。

さらに京都では室町時代から戦乱の世へと変わる節目となった「応仁の乱」の痕跡も多々残されています。

 

こうした遺産に「登録基準Ⅳ」は認められているのです。

 

 

登録基準Ⅴ

独自の伝統的集落や、人類と環境の交流を示す遺産

これは字面の通りです!

 

「その環境を活かしながら人間が作り上げた景観」

 

「コルディリエーラ山脈の棚田」(フィリピン)

「石見銀山遺跡とその文化的景観」(日本)

「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石群」(トルコ)

「マトボの丘群」(ジンバブエ)

 

自然環境と人間の文化が共存することで、類まれなる一つの景観を生み出している点が評価されるのが「登録基準Ⅴ」です。

自然の大地に根付いた住居様式や生活習慣こそ、 今なお生きる文化 なのです。

 

 

登録基準Ⅵ

人類の歴史上の出来事や伝統、宗教、芸術と関係する遺産

 

範囲が広くて、どの遺産にも当てはまりそうだから、かえって区別化しにくいですね…。

でも「登録基準Ⅵ」は歴オタの感性や発想に一番近い考え方が定義されています。

 

「歴史上の出来事が起こった現場」

 

 「登録基準Ⅵ」は遺産そのものに対しては、そこまでの価値を認めていません。 

その遺産で”何が起こったか”、これが評価の基準になっているのです。

 

その建物や物、土地自体には大きな価値はないけど、そこで世界を揺るがすような出来事があったとなれば、一気に話は変わってきます。

 

たとえば、

学食にはたくさんのテーブルが並んでいて、どれもただのテーブルでしかありませんよね?

でもある日安室奈美恵さんが来て、いずれかのテーブルについたら、もうそれ以降そのテーブルは「安室ちゃんが食事をした場所」として価値は一気に跳ね上がることでしょう。

ファンの聖地になるかもしれませんね。

 

世界遺産もまったく同じです。

 

そこで何が起きたのか、それが人類共通の貴重な財産であるのかどうか。

それを評価しているのが「登録基準Ⅵ」なのです!

 

 

登録基準Ⅶ

自然美や景観美、独特な自然現象を示す遺産

これは一番分かりやすいかもしれません。

 

「だれもが見てみたいと思う絶景や自然現象が見られる場所」

 

「ナミブ砂漠」(ナミビア)

「ロス・グラシアレス国立公園」(アルゼンチン)

「イグアス国立公園」(ブラジル・アルゼンチン)

「グランドキャニオン国立公園」(アメリカ)

「グレートバリアリーフ」(オーストラリア)

 

旅人や海外好きの人なら、一度は見てみたいと思うような場所の多くは、「登録基準Ⅶ」が認められています。

 

 

登録基準Ⅷ

地球の歴史の主要段階を証明する遺産

かなりお役所的文言ですね~。

定義を理解するのに一番苦戦したのが、この「登録基準Ⅷ」でした。

かみ砕きましょう。

 

「地球や生き物がどうやって今のすがたになっていったのかを知ることができる場所」

 

「オーストラリアのゴンドワナ雨林」(オーストラリア)

「ハワイ火山国立公園」(アメリカ)

「ダイナソール州立公園」(カナダ)

「ワディ・アル・ヒタン」(エジプト)

「ハ・ロン湾」(ベトナム)

 

これらに共通するのは、

 

◆地球が生きていることを証明する自然現象の発生地であること

◆かつて起きた地球の胎動の痕跡が残る

◆多くの化石等が発見されている

 

ということです。

そのため絶景ではない遺産も多くありますが、「登録基準Ⅷ」が認められた遺産は総じて、 考古学的・生物学的価値が極めて高い ものです。

 

 

登録基準Ⅸ

動植物の進化や発展の過程、独自の生態系を示す遺産

「生態系」が最も重要なポイントである「登録基準Ⅸ」は、一言でまとめると、

 

「動植物による類まれな生態系が育まれている地域」

 

に対して認められます。

 

「リオ・プラタノ生物圏保護地域」(ホンジュラス)

「タスマニア原生地帯」(オーストラリア)

「ンゴロンゴロ自然保護区」(タンザニア)

「屋久島」(日本)

 

これらの地域には多種多様な動植物が生息していて、その中で食物連鎖や共存という形の生態系が作られているのです。

そしてそれは決してありふれたものではなく、その地域ならではの生態系。

だからこそ世界自然遺産として認められるのです。

 

 

登録基準Ⅹ

絶滅危惧種の生息域で、生物多様性を示す遺産

これは分かりやすい!

 

「絶滅危惧種の動植物が生息している特に稀有な地域」

 

「コモド国立公園」(インドネシア)

「ソコトラ島」(イエメン)

「ガラパゴス諸島」(エクアドル)

「知床」(日本)

 

 

レッドリストに登録されている絶滅危惧種が生息していて、なおかつそれが無二のものであれば、それは世界で保護すべき保全地域として登録されるのです。

 

 

まとめ

 

登録基準はどうしても覚えにくいところがありますが、ここで大切なのは「覚えようとせず、理解することに努めること」です!

基準の理屈さえ理解してしまえば、遺産を見ただけで「推測」もしながら考えていくことができます。

 

世界遺産は勉強すればするほど、奥が深く味わいのあるものなので、みなさんもぜひ「知の森」へ迷い込んでみましょう!

 

 

 

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