民族問題を抱えるパレスチナ自治区を歩く

The following two tabs change content below.
たいやき

たいやき

【世界史×旅×世界遺産】ナレッジパッカー。アラビア語スピーカー。「歴史を知る」必要性を問いかける旅をしています。

こんにちは、たいやき(@taiyaki_tabi96)です。

 

「パレスチナ」と聞いて、みなさんは何をイメージしますか?

 

イスラエルとの間で複雑な問題を抱えているパレスチナでは、頻繁にデモや民族対立が起こっており、その情勢は安定しているとは言えません。

そのため「パレスチナは危険だ」というイメージを持っている人も多いと思います。

 

ですが年がら年中紛争やでもが起きているわけではありません。

情勢が比較的落ち着いている時期も、もちろんあります。

 

そんなパレスチナは普段落ち着いているときは、どういった様子なのか紹介していきます!

 

パレスチナはアラビア語圏

▼バス停降車地の近く

 

ユダヤ人の多いイスラエルはヘブライ語が主要言語ですが、 アラブ人の多いパレスチナの公用語はアラビア語 です。

ベツレヘムの入り口地点では、さっそくアラビア語表記の看板がお出迎えしています。

 

 

 

▼メンジャースクエア

街中にあふれるアラビア語。

 

(ふふ、アラビア語に囲まれるなんてたまらん僥倖…)

 

メンジャースクエアはベツレヘムで最もにぎわうエリアで、レストランやスーパー、ショッピングモールなど、色んな店が軒を連ねています。

 

 

▼パレスチナ銀行

自分は試してないですが、VISAとMasterCardのマークがあったので、国際クレジットカードは使えるよう?

 

(イスラエル側では絶対使えないよね…)

 

見どころの数々

聖誕教会

世界文化遺産に登録されている「聖誕教会」。

世界遺産センターがあるユネスコのマークである「パルテノン神殿」もばっちり描かれていますね!

 

 

▼聖カテリーナ教会

 

壮麗な建築美とフレスコ画に目を引かれますね。

聖カテリーナ教会では、12月24日にクリスマスイブのミサも行われているようです。

 

▼聖ヒエロニムスの像

聖書学者であったヒエロニムスは、ローマ婦人パウラの助けを借りて聖書のラテン語翻訳を成し遂げました。

 

そんなヒエロニムスの像の足元を見てみてください。

 

頭蓋骨があるのがお分かりでしょうか?

これはパウラの骨であり、ヒエロニムスは彼女の死後も、その骨を自分のそばに置いて仕事をしていたというのだから驚き。

 

 

バンクシーの壁画

そもそも「バンクシー」とは何者なんでしょうか?

イギリスのロンドンを中心に活動する覆面芸術家。社会風刺的グラフィティアート、ストリートアートを世界各地にゲリラ的に描くという手法を取る。バンクシー本人は自分のプロフィールを隠そうとしており、本名をはじめとして不明な点が多い。(Wikipedia引用)

 

だれにも素顔を見せず、人知れず絵を残していくという、かなりミステリアスな人ですね…!

そんなバンクシーの壁画はパレスチナのものが特に有名です。

 

▼分離壁

イスラエルとパレスチナを隔てるこの分離壁は、「21世紀のベルリンの壁」とも呼ばれており、ユダヤ人とアラブ人による対立は未だ和解の道が見えていません。

 

将来「負の遺産」になりそうなこの分離壁にも、バンクシーの風刺画が描かれていますね。

 

▼バンクシーショップ

オフィシャルショップにも本人の描いた壁画があります。

少女が兵士の身辺チェックをしているかのような、意味深な構図ですね…。

 

 

平和の象徴である白いハトが防弾チョッキを着ていて、その胸元に銃の標準が定められているという、極めて風刺的な画。

個人的には、この絵が一番ストレートかつ強烈に、風刺的意図を感じることができました。

 

 

バンクシーショップ

かの有名なバンクシーショップ・パレスチナ店です。

(キューバじゃないのに、なんでゲバラのTシャツがたくさんあるんだ…)

 

ちゃんと電話番号も明記されているので、気になるグッズがある方は一度、電話で問い合わせてみてはいかが?笑

 

パレスチナに点在するバンクシーの壁画がプリントされたマグカップやスタンプ、タオルなどが売られています。

 

 

ぼくはマグカップを2つ(30NIS)買いました。

本当は 一つで20NIS(約610円) なのですが、お店のお姉さんがサービスしてくれたため、2つで30NIS(910円)で買えました。

 

ちなみに、この店のスタッフさんは非常に機知に富んでいる大学生の方だったため、同世代同士で話も盛り上がりました!

 

 

パレスチナを出るとき

日本人は特別扱い?

▼ベツレヘムの街並み

 

エルサレムからパレスチナへ行くにあたって、ぼくたち日本人であればほとんど気兼ねなく行くことができますが、それは実はイレギュラーなことなんです。

 

というのもパレスチナへ向かうバスで、ぼくの周囲には欧米系の観光客が座っていたのですが、バスが発車して間もなく、本来?あるはずのないパスポートチェックが行われました。

しかも一人ひとりかなり入念に。

 

でもどういうわけかぼくの番になり、パスポートを手渡すとスタッフは、中身を開くこともなく

「OK, No problem」

と言って、返してきました。

 

あとで聞いた話ですが、日本のパスポートは信頼が強く、顔パスならぬパスパス状態になるらしい…。

 

※パレスチナからイスラエルに戻る際は必ずパスポートチェックがあるので、パレスチナに行くときは絶対パスポートは持参してください!

 

 

自由行動を制限されているパレスチナ人

▼エルサレムへ向かう幹線道路からの景色

ぼくたち観光客は当たり前のようにイスラエルとパレスチナを行き来できますが、パレスチナ人は自由にイスラエルに行くことができません

そこには厳しいチェックが待っていて、イスラエル側へ行く目的や理由などを徹底的に調べられます。

 

一方でイスラエル人がパレスチナへ行くのは自由なんです。

ここに不平等さやパレスチナの人たちが置かれている深刻な状況が垣間見えますよね。

 

「パレスチナ問題」が起こって数十年以上が経ちますが、未だ解決の糸口は見えないどころが、近年両地域間の緊張は高まっています。

 

 

まとめ

イスラエルとパレスチナは未だ複雑な問題を抱えていますが、現地には「報道されない現地のすがた」というものがあります。

日々のニュースをうのみにして「パレスチナは危険だ」「イスラエルは治安が悪い」と早合点するのではなく、「入ってくる情報をうたがう」というメディアリテラシーを持つことで、見方が変わってきます。

 

ぼくはそうした見方によって、

「実際に行ってみよう」

と思うようになり、実際に足を運びました。

 

パレスチナの情勢は流動的ですが、現在差し迫った危険があるわけではないので、その時々の情勢を鑑みた上でぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか!

コメントを残す